第一印象で損する見た目とは?ビジネスパーソン272人調査でわかった清潔感の正体

第一印象で損する見た目とは?

リモートワークやカジュアル化が進む一方で、対面での接客や営業はふたたび日常に戻り、カスハラ対策など“見られること”への意識も高まっています。そんな今、ビジネスにおける「第一印象」は、これまで以上に仕事の成果を左右する要素になりつつあります。

そこで美容医療の口コミメディア「BinanBijo」を運営するウェブココル株式会社は、対面での接客・営業・折衝がある全国20〜60代の男女272名を対象に、「第一印象・身だしなみに関する意識調査」を実施しました。第一印象が仕事に与える影響、初対面で“見られている”部位、清潔感を左右する要素、そして美容医療への意識まで、男女・世代の違いを含めて詳しく見ていきます。

この記事でわかる調査結果

  • 97.4%が「第一印象は仕事に影響する」と回答
  • 見た目で“得した”71.3%>“損した”46.3%(損は男性が多い)
  • 清潔感を下げる要素は「フケ・髪型」「無精ヒゲ」「歯の黄ばみ」
  • “見られる部位”も“減点ポイント”も世代で逆転(若年=眉・肌/高年齢=歯)
  • 美容医療は女性が経験先行、男性は「関心はあるのに未行動」
  • 受けたい施術1位はホワイトニング。男性はヒゲ脱毛が中心
目次

調査概要

  • 調査名:第一印象・身だしなみに関する意識調査
  • 調査主体:BinanBijo/ウェブココル株式会社
  • 調査対象:対面での接客・営業・折衝がある全国20〜60代の男女
  • 有効回答数:272名(男性143/女性127/その他2)
  • 調査方法:インターネットによるアンケート調査
  • 調査データ(PDF)

① 97.4%が「第一印象は仕事に影響する」

第一印象は仕事に影響するか

まず「第一印象や見た目は、仕事の成果(商談・評価・信頼など)に影響すると思うか」を尋ねたところ、「とても影響する」51.5%、「やや影響する」46.0%を合わせて97.4%が“影響する”と回答しました。「あまり影響しない」はわずか2.6%、「まったく影響しない」は0%です。

男女別に見ても男性97.9%・女性97.6%とほぼ差がなく、年代を問わずいずれの世代も9割半ばを超えました。対面業務に携わる人にとって、第一印象は“気にする人と気にしない人がいる”ものではなく、ほぼ全員に共通する前提になっていることがうかがえます。

② “得した”は7割、“損した”は男性が多い

得した・損した(男女別)
得した・損した(年代別)

実際に第一印象で「得をした・有利になった」経験がある人は71.3%、「損をした・不利になった」経験がある人は46.3%。ネガティブよりポジティブな実感が上回り、“見た目を整えることで得をする”という感覚が広がっていることが分かります。

得・損を感じた場面として最も多かったのは、いずれも「接客・クレーム対応」。次いで「商談・営業」「社内の人間関係」が続き、社外との折衝だけでなく社内の評価や関係づくりにも第一印象が効いている実態が見えました。第一印象は“なんとなく”ではなく、受注・評価・信頼といった実利に直結しているのです。

男女で見ると、「損をした」経験は男性50.3%>女性41.7%。見た目で不利を感じているのは、むしろ男性という結果でした。一方で「得をした」は女性75.6%>男性67.1%。女性は“得”を、男性は“損”をより強く実感している構図です。年代別では「得をした」が20代59%と最も低く、30代で79%へと跳ね上がります。商談や評価の場が増える30代以降で第一印象の損得を体感するようになる、と考えられます。

第一印象が“効く”のはどんな場面?

得・損を感じた場面

得をした経験者では「接客・クレーム対応」53.6%が最多、次いで「商談・営業」39.2%、「社内の人間関係」38.1%の順でした。一方、損をした経験者では「接客・クレーム対応」47.6%に次いで「社内の人間関係」33.3%が2位に浮上し(得では3位)、「商談・営業」を上回っています。毎日顔を合わせる社内では、一度ついた悪印象が蓄積・固定化しやすく挽回もしにくいため、“損”として社内が上位に来るのだと考えられます。

さらに注目したいのが「昇進・人事評価」です。ここは唯一、損(13.5%)が得(12.4%)を上回った場面でした。評価という節目では、良い第一印象は加点になりにくい一方、悪い印象は“減点”として響きやすい——見た目のマイナスが効きやすい場面だといえそうです。第一印象は、日々の接客だけでなく、社内の関係づくりやキャリアの節目にまで影響していることが読み取れます。

③ 「見られる部位」は世代で変わる

初対面で見る部位(年代別)

初対面で相手のどこを見るかを尋ねると、全体では「服装・全体の身だしなみ」81.2%が突出し、「髪型・髪の清潔感」64.0%、「ヒゲ・口周り」37.5%、「歯」22.1%、「肌」16.9%と続きました。まずは全体の“きちんと感”、次いで顔まわりの清潔感が見られています。

見る部位20代30代40代50代60代
服装・全体76%78%84%80%86%
髪型・髪の清潔感71%64%67%55%68%
ヒゲ・口周り35%49%27%37%55%
24%27%14%23%41%
29%28%12%9%18%
24%12%4%11%5%
初対面で見る部位(年代別)|BinanBijo調べ

表を見ると、年代で“見る部位”がはっきり入れ替わることが分かります。

「肌」や「眉」は若年ほど高く(肌は20代29%→50代9%、眉は20代24%→40代4%)、逆に「服装」や「歯」は年配ほど重視されます(歯は60代で41%)。SNSや加工アプリが身近な若年層は“顔の作り込み(肌・眉)”で相手を見て、年配層は“社会的なきちんと感(服装・歯)”で見る——世代によって「清潔感の物差し」が顔寄りか装い寄りかに分かれていると考えられます。

男女差では、ヒゲ・口周りは男性42%>女性33%、歯は女性26%>男性19%と、女性の方が“歯”をよく見ている傾向も出ました。

④ 清潔感の“減点ポイント”も世代で逆転

清潔感を下げる要素(全体)
清潔感を下げる要素(年代別)

相手に「清潔感がない」と感じさせる要素の1位は「フケ・髪型」75.4%、2位「無精ヒゲ・剃り残し」68.8%、3位「歯の黄ばみ・汚れ」40.8%。以下、「伸びた爪・手元」35.3%、「体型」25.4%、「肌荒れ・テカリ」22.4%と続きます。清潔感は服やコーデ以前に、髪・ヒゲ・歯という“手入れの行き届き”で判断されていることが分かります。

清潔感を下げる要素20代30代40代50代60代
フケ・髪型76%66%81%72%86%
無精ヒゲ・剃り残し53%70%68%72%68%
歯の黄ばみ・汚れ24%37%43%38%64%
肌荒れ・テカリ29%24%23%20%18%
整っていない眉24%19%5%12%9%
清潔感を下げる要素(年代別)|BinanBijo調べ

ここでも世代差は明確です。「整っていない眉」や「肌荒れ・テカリ」は若年で高く、逆に「歯の黄ばみ」は20代24%→60代64%と高年齢で急上昇します。また「歯の黄ばみ」は女性46.5%>男性36.4%、「肌荒れ・テカリ」も女性28%>男性18%と、女性の方が肌と歯にシビアな視線を向けていました。

⑤ 美容医療は「女性が経験」「男性は関心」

美容医療(男女別)
美容医療(年代別)

仕事の身だしなみを意識した美容医療について聞くと、「受けたことがある」18.0%、「受けたい・興味がある」38.2%、「特に考えたことはない」43.8%。“興味はあるのに未経験”という層が、経験者の倍以上存在しています。

男女差は明確です。実際に「受けた」のは女性24.4%に対し男性12.6%と約半分。ところが「受けたい・興味がある」は男性42.7%>女性34.6%と逆転します。女性は美容医療をすでに日常の選択肢として取り入れ“行動が先行”、男性は“関心はあるが未行動”という構図です。

年代別では、経験は若年ほど高い一方、関心(受けたい)は60代が45%と全世代で最も高くなっています。対面業務が残る60代には経営者や管理職も少なくないと推測され、人前に立つ機会の多さが関心の高さにつながっている可能性があります。

特筆すべきは、男性の美容医療への“関心”が確実に高まっている点です。実際の経験率こそ女性の半分ながら、「受けたい・興味がある」では男性42.7%が女性34.6%を上回りました。かつて美容医療は“女性のもの”という印象が強い分野でしたが、ヒゲ脱毛やスキンケアの普及を背景に、男性の間でも「整えるのは当たり前」という意識が広がりつつあります。関心の高さに実行が追いつけば、今後この分野で男性層が大きく伸びる可能性があります。

POINT|男性の“意識と行動のギャップ”

男性の意識と行動のギャップ

男性は「第一印象は仕事に影響する」97.9%、「損をした」50.3%、「受けたい・興味」42.7%と、いずれも高い数字を示します。

それにもかかわらず、実際に「受けた」のは12.6%どまり。影響を感じ、損も経験し、関心もあるのに行動に移していない男性こそ、身だしなみ改善の“伸びしろ”が最も大きい層だといえます。恥ずかしさや情報不足、きっかけの欠如が実行を妨げていると考えられ、まずは気軽に知る・比べる接点をつくることが鍵になりそうです。

⑥ 「受けたい」施術1位はホワイトニング

受けたい施術(全体)
受けたい施術(男女別)

「受けたい・興味がある」層に施術を尋ねると、1位「ホワイトニング」65.3%、2位「医療脱毛」37.9%、3位「肌治療」36.8%、4位「眉アートメイク」16.8%。清潔感の判断で上位だった“歯”や“ヒゲ”に対応する施術に、関心が集まる結果となりました。

男女別に見ると違いがはっきりします。女性はホワイトニング71%、肌治療49%、眉アートメイク29%と複数の施術を横断的に希望する“総合ケア型”。一方、男性は医療脱毛(ヒゲ)が中心で、ホワイトニングも60%と高いものの“ヒゲ脱毛”を入口にする傾向が見えます。実際に受けた層でも、男性は医療脱毛64%、女性はホワイトニング33%が目立ち、同じ「美容医療」でも男女で入口が分かれています。

実際に「受けた」施術は?

実際に受けた施術

参考までに、実際に美容医療を「受けた」経験者の施術内訳を見ると、1位は「医療脱毛」51.2%、次いで「肌治療」39.0%、「ホワイトニング」26.8%。“受けたい”ではホワイトニングが1位なのに対し、“受けた”では医療脱毛が最多と、希望と実際で順位が入れ替わるのが特徴です。脱毛は「まず試しやすい入口」として実行されやすく、ホワイトニングは「やってみたいが後回しになりやすい」傾向にあるようです。

選択肢以外に挙がった“気になる施術”

自由記述(その他)では、用意した4つの選択肢に収まらない施術も挙がりました。目立ったのは「シミ・肝斑取り」「毛穴・ニキビの肌治療」で、次いで「ほくろ除去」「歯列矯正」「AGA・薄毛治療」「二重・目元」「小顔・フェイスリフト」「鼻(小鼻縮小)」「医療ダイエット」など多岐にわたりました。

「外仕事なので顔のシミや肌の質感が気になる」「歯が白いと印象が良くなると思う」など、仕事の第一印象を意識した具体的な動機もうかがえます。関心はホワイトニングや脱毛といった定番にとどまらず、肌・シミ・輪郭・薄毛まで横断的に広がっていることが分かりました。

まとめ|清潔感は“作れる”、まず見られているポイントを知ることから

今回の調査から、第一印象はほぼ全員(97.4%)に“仕事に影響する”と認識され、清潔感は「髪・ヒゲ・歯」という手入れの行き届きで判断されていることが分かりました。さらに、“見られる部位”も“減点ポイント”も世代で逆転し、若年は眉・肌、高年齢は歯という違いが明確です。自分の年代で何が見られやすいかを知るだけでも、対策の優先順位は変わってきます。

美容医療については、女性が実行を先行させる一方で、男性と60代は「関心はあるのに未経験」という共通の空白を抱えていました。清潔感は生まれ持った容姿ではなく、日々のケアや、選択肢のひとつである美容医療によって整えられる要素です。まずは自分が“見られている”ポイントを知ることが、第一印象を変える第一歩になりそうです。

調査データの引用・転載について

本調査結果を引用・転載いただく場合は、出典元として「BinanBijo(binanbijo.jp)調べ」の明記と、本記事BinanBijoへのリンクをお願いいたします。調査主体:BinanBijo/ウェブココル株式会社|有効回答数:272名|インターネット調査|構成比は小数第2位を四捨五入しているため合計が100%にならない場合があります。20代(n=17)・60代(n=22)は小標本のため参考値です。

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